「雪ワタリテ麦イズル」は漢字で雪下出麦と書きます。 七十二候の中の第六十六候で五穀の精とも呼ばれる雪の下で少しずつ芽を伸ばしていく麦。その別名は「越年草(とこしえぐさ)」とも呼ばれ、秋に蒔かれ、雪や霜に耐えて年を越し、初夏に収穫を迎える麦の姿に人の辛苦を重ね、やがて迎える実りの季節の到来に思いをはせる時節でもあります 暮らしの中から七十二候の四季の風情を感じとりながら、心を込めてお菓子を作っていきたいと思っています。